Q. 治りません

利用者の声

A. お力になれず申し訳ありません。

業界ではあまり語られない事ですが、私が直接施術した方で良くならないか悪くなった例(ここ数年の)を挙げます。
(2006/06/05,2007/10/27 BLOGに公開した記事から転載)


増悪した例など

○ 頸部の脊柱管狭窄症と脊髄空洞症と診断されていた方。
病院で手術を勧められていたが、薬で頭痛が治まっていたので手術は避けていた。
当院で施術後、治まっていた頭痛が再発。再び頭痛薬のお世話になる事となり、施術継続を断念した。


○ 悪性腫瘍だった方。
坐骨神経痛で来院。アジャスト後の変化が芳しくないので大病院での検査を勧めるが、「齢のせい」「ゴルフのせい」にされるから嫌だとのことで数年間定期的にアジャスト。
ご家族からも精密検査を勧めてもらい、地元の大学病院を受診した際に直腸がんが見つかり手遅れ寸前で手術を受けられた。
退院後も上部頸椎施術を受けると身体が楽になるという事で定期的にアジャストしていたが、そのせいで転移を発見する機会を遅らせた。
転帰、この方は亡くなられています。ご冥福をお祈り申し上げます。

変化しない、または中断した例など

○ 群発性頭痛,片頭痛と緊張型頭痛を持ち、胸郭出口症候群と診断されていた方。首痛は良くなったが、毎回術後頭痛が2~3日続く。施術は継続中。
 →(追加)快癒しました。

○ 腰椎の骨棘と椎間板ヘルニアの手術後、下肢の痺れと腰部から上胸部にかけて蟻走感が数年続いているという方。
7回の施術で変化なし。継続中。→(追加)快方に向かっています。

○ 生まれたときから自己免疫疾患を持ち、すっとステロイド治療を受け続けていた方。
施術後かなり楽になるので数年間続けたが、定期検査でリウマチ因子の低下が見られ、障碍認定の等級に影響する事を惧れ施術中止。

○ 1年以上通い、首も腰も楽にはなっていた方。職業上負荷がかかると腰痛が出る為他院を試した。そこで体幹や首をひねられ増悪。再びよくない状態に戻り、以後一進一退。
やや遠いが信頼できる別の他院を紹介した。
→(追加)再び当院へ。ほぼ月一回のペースで継続中。

○ 慢性的な緊張頭痛を持つ方。施術後しばらくはよくなるが、なかなか完治しない。
遠近両用メガネを着用。度が合わなくなって仕舞い込んでいた古いものを試しに着用した所、ぴたりと治る。

○ 喉がつかえるような違和感。
病院では心因性の問題として向精神薬が処方されているが薬を嫌い来院。数回アジャストを行い肩や背中の痛みが消えても喉の違和感は変わらず、歯周病ケアや有酸素運動などを勧める。後の経過は不明。

手放しでは喜べなかった例など

○ 首が回らず、口の開きも悪い方。歯科医と整形外科に通いながら来院。2度の施術で顎関節と首の問題が良くなるが、新しい入れ歯が合わなくなり費用がかさんだ。

○ (追加)腰背部の違和感、下肢長差はよくなって来ているが、主訴の耳鳴りは音質の変化はあるも完治せず。継続中。→(再追加)変化なし。

○ 腰痛は一回で消えたが、新たに耳鳴り発症。行きつけ以外の耳鼻科も受診し、鼓膜,中耳,内耳も異常無く、神経的なものだと言われる。数度の施術後、現在一時中断し様子を見ている。→(追加)転職したら症状が消える。

○ 不定愁訴のいくつかの症状は数ヶ月で寛解。しかし、その後1年間で10Kg体重が増加する。現在は腰や膝の問題解消を目的に継続中。

○ 不眠症が数度のアジャストで治る。しかし睡眠時無呼吸症が増悪したためか、昼間の眠気を覚えるようになる。SAS治療の病院を探していたが、通院しているかは不明。

○ 長引く50肩。数度のアジャストメント後、寝姿勢の自由度が上がり肩の痛みは軽減。しかし肩関節と胸鎖関節のAKAを追加で行う方がずっと楽になるとのこと。
半年ほどで終了し、あとはタオルなどを使ったストレッチで対処してもらう。
肩関節周囲の新生血管が肩の血行をバイパスさせ、並走する新しい神経が痛みを伝えるという事が後に分かり、カテーテルを使った「血管内治療」が有効といった情報を共有。しかし良くなってしまえば喉元過ぎて熱さを忘れられる現状に満足とのこと。


来なくなった方の中には上記のように「期待通りにならなかったから」といった理由もあるでしょう。そういう場合は追跡が出来ないので、まだまだあるかも知れません。
ただ、来なくなった方のご家族などが「○○がすっかり良くなったから私も来た」という理由でご利用頂く事も多いので、割合的にどうかはわかりません。中には継続していればいいのにと思う場合もあります。

良くなった例も挙げたい気持ちはありますが、言い訳っぽくなる事と、施術で治ったのか放置していれば治ったのか判らない例もあるので書きません。
上のメガネの方や、転職で良くなった方の例のように、例えば「上司が異動したらあそこもここも良くなった」などと言われると全く立つ瀬がありません。

「少なくとも悪くしない」事を第一に考えて施術していますが、中には上記のような事もあります。
この緻密な調整法の名誉の為にも申し副えておきますが、これらは全て私の未熟さに起因するものです。
今後も地道に研鑽を積み技術向上を目指してまいります。どうぞよろしくお願い致します。

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Q. 必ず治りますか?

利用者の声

A.「必ず」しも「治る」とは言えません。

(2019/05/27 BLOGに公開した記事から加筆転載)



なぜならば、「治る」の基準が人それぞれ違うからです。

身体の構造的な問題と、生化学的な問題、活動や休息など習慣の問題、どれをとっても他で置き換える事のできない健康要素です。
例えば微量元素や酵素,補酵素の過不足があるとすれば他の要素で補う事などできませんし、不可逆的変化を元に戻せと言われても出来ません。
優れた治療法も適不適があるのです。

構造的な問題に限って言えば、アジャスト後、身体の状態は必ず変化しますが、治ったと感じる閾値を超えるかどうかは、受ける人の状態,施術者の腕,術後の養生によります。

今ある痛みをすぐに取りたいなど即効性を求める人は、新陳代謝を待って健全性を手に入れるようなまどろっこしい治療法は求めていないのでしょうから、一時しのぎの対症療法を選択しがちですし、それはそれで間違いとは言えません。

1年先,5年先の健康体を手に入れましょうなどとおせっかいを焼く気もありません。
根治を求めるということは、単に治療法の選択という方法論ではなく、まだ見ぬ未来をどう捉え今日をいかに生きるかといった、生き方や人生哲学そのものなのです。


それに気がつき、求めるようになるのには、時期やタイミングがあります。
本当に必要な人に、必要な時に、必要な施術を行うために、ミスマッチな施術は行いたくないですし、行うゆとりもありません。

保険も使えない安くない施術です。
「絶対治る。治るまで受ける。」
「少しでも治る可能性があるなら、期待して受けてみよう。」
「必ず治る保証があるなら受けるが、そうでないなら受けない。」
「怪しいオカルトだ。治るはずがない。」
色々な考え方の人がいらっしゃいます。

懐疑的な人でも変化を感じて見方が変わることはよくあることです。
しかし「治る」という表現が「都合よく自分を満足させる」変化を指すとするならば、私のアジャストメントの腕前が期待する変化をいつも誰にでも与えられるとは限りませんから、残念ながら「施術してみなければ分かりません」としか申し上げられません。

根拠はともかく 私が楽観的な意見を申し上げるケースがあるとすれば、ご本人に未来が無い事が分かっている場合と、心配が過度なストレスになって生み出していると思われる不具合に関してだけです。

言霊の力か「必ず治ります」と言って差し上げたほうが「嘘から出たまこと(安心感)」となって結果的に快癒するケースも多い事は分かっています。
ですが夢を語って無暗に希望を煽るのは、より適切な処置法がある場合でも真実から目を逸らさせる結果になるなど、時として残酷なこともあるのです。
ましてや通わせるために、商売目的で希望的観測を語るのは詐欺的な越権行為だと私は思っています。

身体は、条件を整えてさえあげれば、各々の治ししろに応じて『自ずと治る』ものです。
もちろん『治らない変化』も数多くあります。
自ら治癒する他にありえない身体の不具合を、他者が『治す』などと言うのは不遜でおこがましい態度に感じます。

「必ず治る」と言ってほしい方は、「必ず治ります。治します。」といった耳ざわりの良い事を言ってくれる治療院に行きましょう (^^)

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